日南市「坂元棚田」

後世に残したい日本の原風景「棚田」

miyazaki tanada no.1  sakamoto(坂元)

棚田のこと

名称又は愛称:坂元棚田(さかもと たなだ)
場所:日南市
地区名・集落名:坂元地区
面積:約9ha
全体勾配:約1/6
保全団体名:坂元棚田保存会、坂元営農組合

坂元棚田について

 坂元棚田は、日南市の最高峰である小松山の麓に位置しています。昭和3年から5年間の歳月をかけて開墾されたこの棚田は、もとは”茅場”と呼ばれる、集落共有の屋根を葺く茅場でした。開発当初、坂元棚田は専門技術者の手によって造られていましたが、工事が進むにしたがい、地元の人々が見様見まねで技術を習得し、十数枚の田が出来上がった頃からは、地区の人々を中心に家族総出で工事が進められました。近年では、平成18年10月に日南市で開催された第12回全国棚田サミットを契機に、資源保全に向けた意識がさらに高まり、平成20年度より、集落内の各種協議会を統合した「坂元棚田保存会」を新たに設立し、棚田の保全管理体制づくりとより一層の集落活性化に向けた取組みを行っています。坂元棚田は、「日本の棚田百選」にも選定されています。  

おすすめポイント

・地域で保全団体を設立し、定期的な農道・水路の清掃や法面、石垣の管理を行い、美しい景観が保たれている。

・棚田オーナー制度や棚田まつりなどを開催し、地域活性化を図っている。

・9月頃には稲が黄金に輝いた状態となり、非常に美しい。

・稲以外にも紫陽花、向日葵、彼岸花などの景観作物も見どころである。

 
 

棚田の保全利活用状況

 集落内の各種協議会と連携し、毎年3月開催の「棚田まつり」への支援や都市住民を対象とした棚田オーナー制度等それに関連した集落情報の発信などに積極的に取り組み、その活動が定着してきています。共同活動としては農道・水路の管理、法面・石垣の定期的な管理を行っているほか、棚田米を販売、農産物を使った草団子や大根・人参の漬物、ソバの加工品開発や販売も道の駅酒谷と連携し取組んでいます。

○オーナー制度について1オーナーあたり1アール。年会費は、35,000円。(5,000円は棚田保存協力金として)

 

周辺情報

 道の駅では、棚田米や地元の野菜を販売しています。また、レストランがあり食事を取ることができます。レストランでは地元の食材を使った棚田そばが人気メニューです。

 
 
miyazakitanada.com

坂元棚田へのアクセス情報

住所:宮崎県日南市大字酒谷甲字坂元

宮崎自動車道 田野ICから約1時間 JR飫肥駅から車で30分